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日本画を描いている、というと
 美術にはほとんど関心の無い人に、日本画を描いていることを知られると、大抵は「あぁ、掛け軸に墨で滝とか富士山を描くんですか」とか「歌舞伎役者がこうやって(ポーズ付き)るみたいなやつですか」など、反応は様々です。日本画をお描きになる方は一度は経験されるでしょうからおわかりいただけると思いますが、世間一般における日本画の知名度とは、現状そんな感じです。ひどくなると、日本画って言ってるのに「じゃぁパリに留学したりして修行するんですか」なんて言われたりします。僕も若かりし頃はいちいち噛んで含ませるような説明をしていましたが、最近ではもうめんどくさくなって、「はぁ、そうです、そんな感じです」と軽くいなしています。なにせ相手は「日本画」を観たことが無い(観てるかもしれないけど無関心)人なのだから、口で説明しようにも限界があります。相手の頭の中にはいつまでも滝や富士山や浮世絵のイメージが残ってるのですから。今は手持ちのノートパソコンやスマホをパッと見せれば済むのですが、昔は難しいものでした。
 美術にちょっとでも関心のある人なら例えば「あぁ、平山郁夫さんみたいなやつですか」ぐらいの返しをしてくれて、そこから話もできるのですが、なにせこの日本での日本画の認知度の低さといったらまぁ悲しいものがあります。最近だんだんと日本美術の展覧会が注目を集めるようになってきたので、それほど感じなくはなりましたが、それでもまだまだ知られてないですよね、日本画って。これは日本画を描いていて辛いことその1です。

 この辛いことその1で何が言いたいかというと、まず日本の美術教育の西洋化についてです。小中学校の美術の教科書は西洋画だらけ。使う画材は鉛筆、クレヨン、リキテックス、良くて油絵具。当然僕もそういう中で育ちましたけど、美術ってのはそういうものだ、というアタマになりますよね。別に日本美術以外を否定しているわけではありません。ただ、バランスってものがあるだろ、とアタクシは言いたいわけでございます。そりゃあね、こんな比率では水墨画と浮世絵と日本画の違いなんて教えるのは無理ですよ。あ、で、僕はここで教育改革を!と拳をあげたいわけではなく(改革されるに越した事はありませんが)、それもまぁ受け入れた上で「日本画」をどう考えるかをしていきたいんです。とりあえず。続きます。

 では、また。
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【2011/07/27 18:45】 | 「日本画」について | コメント(2) | page top↑
<<教員展やります | ホーム | 受け入れるということ>>
コメント
日本の美術
はじめまして。

『「日本画」について』の一連の記事を拝見しました。
私は、日本画についてはまったくの素人ですが、
なんとなく共感してしまう部分もあり、コメントさせてください。
偉そうなこと言っているかもしれませんが、
どうぞ寛容な目で見てください。

私はいま、独学で人形を作っていて日本人形の作家を目指しています。
「いまどき日本人形?へぇ」と思われませんでしたか?
「洋風の人形は作らないの?」と聞かれることもあります。
いま日本で人形をつくられている人気作家さんの多くは洋風のものをテーマにしてます。
人形店へ行っても「日本人形」はまるで外国人向けの土産品のようで…。
なんだか一人取り残されたようで不安でした。
そう、わたしも「日本人形って何だろう」と悩んできました。

お雛様や五月飾り、または着物を着て日舞や歌舞伎のポーズを決めている人形?
それとも、桐塑や胡粉を使った技法のことなのか。
日本人形の定義って何だろう?と疑問を持ち始めました。

己を知るには、外から見るのがいいのかもしれない。
そう思って、広く「芸術」を学び始めました。
外国の絵画や彫刻、工芸品などを見ていて、ふっと思いました。
そこに無い物、それは「日本人らしさ」ということです。
洋画を描いている日本人画家に対して
「日本人離れした感性」という表現が用いられていたのです。
ならば「日本の美術」は「日本人らしさ」ということになるのではないでしょうか?
私が伝えたかったのはコレだ、と思いました。
昔から日本にはすばらしい感性と繊細な技術を持って作られた作品が数多くありますよね。
着物の柄や家紋などにみる卓越したデザインセンス。
細かい細工を丁寧に仕上げる技術。
それらは外国人には真似のできない日本人ならではの感性。
これこそが「日本の美術」を定義するものではないのでしょうか。

洋風のモチーフでもいいのです、派手な色でもいいのです。
そう考えると一見洋風の人形でも、日本人ならではの感性と技術で作られていれば、
それはれっきとした日本人形なのだと受け入れることができるのです。
でも、いまはそれらの人形をだれも「日本人形」とは呼ばないでしょう。
だから、あえて「日本人形らしい日本人形」を作ってみたいのです。
色々な人たちに「日本人形ってなんだろう」と考えて欲しいのです。

長々と書いてしまいましたが、ご指摘などございましたら
ぜひともお聞かせください。
【2012/07/26 22:27】 URL | 髪結ひ辰乃 #zp.b0tIQ[ 編集] | page top↑
>髪結ひ辰乃 さん
はじめまして、コメントありがとうございます。

独学で日本人形作家を目指されているとのこと、すばらしいですね。あいにく僕は日本人形どころか人形全般については全くの門外漢で、日本人形を取り巻く事情はわからないのですが。。でも、きっと日本画と似たようなことが起きているのではと髪結ひ辰乃さんのコメントを読んで感じました。とにかく、明治期を迎えて日本の文化は大変動を経験しました。そのまま生き残ったものもあれば、変化を余儀なくされたものもあります。「日本」や「和」の付く名称の業界は、常に欧米の文化に負けないように、という精神のもとにおかしな変化を遂げてしまったように思います。そもそも、勝負するようなことはなかったのに勝負してしまったからです。しかし、もうそろそろ勝負に明け暮れた世代から本質を追求する世代に交代しつつあることを感じています。本当の自然淘汰はこれからだと思います。そんなとき、「日本人らしさ」というものは何かいうことをとしっかりと捉え、備えることができるかどうかが、淘汰されるかどうかの境目になってくると思います。ですからまず髪結ひ辰乃さんの言う通り、作り手や受け手が「日本○○ってなんだろう」ということを考えることが大事だと思います。って、全然指摘にはなりませんでしたが(笑、、 返信遅くなってしまって申し訳ありませんでした。
【2012/08/20 22:24】 URL | HaneTsch #-[ 編集] | page top↑
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